伊東市長不信任決議を可決/11日までに議会解散判断へ

中部経済新聞 2025/09/02 社会 15頁 513字】

 静岡県伊東市議会は1日、学歴詐称を指摘されている田久保真紀市長に対する不信任決議を全会一致で可決した。田久保氏は地方自治法に基づき、通告から10日以内となる11日までに辞職か失職、議会解散を選ぶ必要がある。 本会議後、記者団に「持ち帰って中身を検討したい。 気持ちとしては重く受け止めている」と述べるにとどめた。 5月29日の就任から約3カ月で不信任決議が可決されるのは異例。

 市議会は、田久保氏が学歴問題に関する調査特別委員会(百条委員会)への出席や「卒業証書」とされる書類の提出を拒んだり、百条委で虚偽証言をしたりしたことなどに関し、地方自治法違反容疑で伊東署に刑事告発。 即日受理された。

 中島弘道議長は記者団に「市政を混乱させ、市民を不安に陥れた人に対し、一つのけじめがついた」と話した。 田久保氏が辞職か失職した場合は50日以内に市長選、議会を解散した場合は40日以内に市議選が行われる。

 決議は、出席拒否などに関し「公人としての法令順守の精神や公益性確保といった責務を軽視し、市長として不適格」と指摘。 いったん辞職意向を示し、その後、撤回した言動などを「市民を困惑させ続け、市政を混乱させている。 責任は重大で言語道断」と批判した。


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