農家8人のプロジェクト 学給通じ地産地消推進 手渡しで野菜を無料配布 神奈川県大和市

日本農業新聞 2025/08/28 ワイド2首都圏 010頁 520字】

 【神奈川・さがみ】大和市内の農家8人で作る「超!菜野人(スーパー!さいやじん)プロジェクト」は、同市内の小・中学校の学校給食に関わり、子どもたちに地産地消を進めている。同市は、8月上旬に大和市文化創造拠点シリウスで「第39回大和市学校給食展」を開いた。 地元農家による手渡しの野菜の無料配布を初めて行い、食育への理解促進につなげた。

 8月上旬の2日間、同プロジェクトのメンバー3人は、白ナスやイタリアナス、タマネギ、オクラなど、8種類の農産物を収穫し、袋詰めをした。 当日は、同プロジェクトの3人やJAさがみ職員がシリウス1階のサブホールで、大和産野菜200個を手渡した。 混雑防止のために、来場者には事前に整理券を配布して、順番に入場する形で行った。

 同プロジェクトの代表を務める遠藤一直さんは「大和産の野菜です。 ぜひ食べてみてください」と一人一人に野菜を手渡した。 来場した40代の女性は「白ナスは初めて知った。 大和産の野菜をもらえてうれしい」と笑顔を見せた。

 大和市教育委員会保健給食課の山川良児課長は「生産者の顔が見える取り組みは大切で、大盛況だった」と手応えを感じていた。 遠藤代表は「大和市に農家がいることを多くの人に知ってもらえた」と話した。


【日本農業新聞】その他の記事を読む

※見出しをクリックすると全文をご覧になれます。(全文記事閲覧と同様の課金になります)