山善のトータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社は、きょう1〜15日にかけて、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、「ロボットが撮るんです。」展を実施すると発表した。 倉庫などで活用される協働ロボットを通じて、ロボットと人が共存する社会を来場者にアピールする。
労働人口減少にともなう人手不足が深刻化する中で、人間と同じ空間で安全に作業ができる協働ロボットの需要は日々高まっており、33年には世界市場が3兆円規模になると見込まれる。 山善は世界トップクラスの協働ロボットメーカー・テックマンロボット社(台湾)の正規代理店として、日本の製造業を中心に導入をサポートし、製造業界に納品している。 同社の協働ロボット「TECHMAN(テックマン)」は、カメラが標準搭載され、簡単にプログラミングができることが特徴。 また、人工知能(AI)が搭載されたシリーズは、画像を用いたディープラーニングが可能となり、組立や搬送だけでなく部品の種類ごとの選別や傷・汚れなどの不良品検出にも使用されている。
展示は大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業における「スマートモビリティ万博」の一環として実施される「ロボットエクスペリエンス」で行われる。 同機の「自動撮影システム」を通じて、ロボットが生活やエンターテインメントと融合する未来像を紹介する。 ランダムに選ばれた背景に合わせて、ロボットが最適な位置にアームを動かし、カメラアングルなどを自動で調整。 万博来場の記念として残したい「映える」写真を撮影し、プリントした写真を来場者に無料で渡す。 また、日本の伝統芸能である「獅子舞」の装飾を施した協働ロボットも出迎える。 ロボットと共存する社会のイメージを、楽しみながら実感できる内容となる予定だ。