テノックス、ベトナムのコンクリパイル工場買収

日刊工業新聞Newsウェーブ21 2025/09/03 2産業A 16頁 452字】

テノックスはベトナムのシノ―パシフィック コンストラクション コンサルタンシー(ホーチミン市)のコンクリートパイル生産工場を買収する。9月に譲渡契約を結び、11月に操業を始める。 日本での設計提案から施工まで一貫体制のビジネスモデルを海外展開する。 コンクリートパイル製造の規模は売上高約16億円、純利益約8000万円を見込む。

買収する工場はホーチミン市から南西に約40キロメートル離れたベトナムのロンアン省カンドゥオック郡に立地。 敷地面積約4万7000平方メートルで、直径300―600メートル、長さ10―17メートルのコンクリートパイルを年間約25万トン生産する能力がある。

テノックスによるとベトナムの首都ハノイや南部のホーチミン市は成長が著しい一方、軟弱地盤が広がり建築物の約8割に杭基礎工事が必要という。 同社は2015年に現地法人を設立して同国に進出し、24年には施工会社を買収して自社施工体制を整備した。

工場買収に伴い、現地の顧客取り込みを進めるとともに、自社の持つ地盤改良などの多様な工法も展開する。


【日刊工業新聞Newsウェーブ21】その他の記事を読む

※見出しをクリックすると全文をご覧になれます。(全文記事閲覧と同様の課金になります)