【山梨・南アルプス市】ブドウ「シャインマスカット」の収穫が始まったJA南アルプス市では、果樹の盗難対策を強化している。21日には管内落合地区の2園に、JAが運営する盗難抑止システムのセンサーを設置した。 JAでは本年度、サクランボ、桃、スモモ、ブドウで8件の盗難被害の報告を受けており、警戒を強めている。
盗難抑止システムは園地に設置したセンサーが侵入者を検知すると、警告音とともに赤いランプが点滅し、生産者に侵入を知らせるメールが送信される仕組み。 JAと企業が共同で開発し、希望する組合員に有料で貸し出している。
今年は「シャインマスカット」の収穫期である8月下旬〜10月上旬の間、JAが所有する機器計60セット全てに貸し出し予約が入っている。
他にも、3年前に南アルプス市の補助事業で防犯カメラが普及していることや、同市と合同で行う防犯パトロールなどで、地域全体の防犯意識が高まっている。
JA営農経済部の手塚英男次長は「例年、JAの果実盗難はブドウの被害が全体の半数を占めている。 さまざまな対策により、被害をゼロにしたい」と話した。