山九はこのほど、インドにおける事業拡大と成長戦略の具現化を視野に海外事業本部に「インド事業戦略班」をきょう１日付で新設すると発表した。同国市場に関する調査やターゲットとなる事業を選定し、体制の設計や構築、事業推進計画を策定する。 設置期間は２０２８年３月末まで。

　同組織では、長期ビジョンや中期経営計画の戦略的重点地域に位置づけるインドにおいて、新たな事業機会の創出および既存事業の深化を図る。

　山九は、今年３月にアーンドラ・プラデーシュ州のスリシティ工業団地付近に大型物流センター「スリシティ物流センター」を開設した。 日系企業の専用センターとして生産や販売の物流拠点となるほか、アフリカ・中東市場への輸出拠点としても位置づけている。 同国における安定的なサプライチェーン構築における事業基盤を手にしたことで、既存事業の強化ほか新たな事業創出も視野に入れる。