【半田】公益社団法人愛知県畜産協会は8月29日、大府市中央町の同市役所で「高橋養鶏賞」の創設50周年記念式典を開催した。歴代受賞者18人含む養鶏関係者ら139人が参加した。
同賞は、畜産の経営や技術の向上を図るため、養鶏振興に寄与した人らを表彰している。
式典は、同市の市制55周年記念事業の一環で開かれた。 岡村秀人市長は「市は持続可能な農業の推進に取り組んでいる。 都市近郊型農業の特性を最大限生かし、大府の豊かな農産物を市内外へ広く発信していく」とあいさつ。 続いて同協会の川上万一郎理事長が「この式典を契機として、今後も高橋養鶏賞の維持発展に努めていく」と話した。
同協会畜産振興課長の中村和久氏が、養鶏の先駆者としてその研究と技術普及に生涯をささげ、「養鶏王」と称された大府市ゆかりの偉人、高橋廣治を紹介。 記念講演会では、JA全農たまご東日本営業本部部長の寺本直人氏が登壇し「鶏卵を取り巻く情勢について」をテーマに講演した。 寺本氏は「皆さんの力で鶏卵産業を持続可能な産業へと発展させ、日本の食と農の充実を目指しましょう」と呼び掛けた。