花いっぱい お手軽ガーデニング秋編/(下)/舞うように咲くガウラ/お庭の印象柔らかに

中部経済新聞 2025/09/02 社会 15頁 817字】

 ガウラは、風に揺れる蝶(ちょう)のような花の姿が特徴の多年草です。別名は白蝶草(はくちょうそう)。 細長い茎の先に、小さな白やピンクの花がふわふわと舞うように咲く姿はとても軽やかで、ナチュラルガーデンにぴったりの植物です。 動きのある雰囲気を演出したいときに植えておくと、お庭の印象が柔らかくなります。

 とても丈夫で育てやすく、ガーデニング初心者の方にもおすすめの花です。 春から秋まで長く咲き続ける性質があり、特別なお手入れをしなくても次々と花が咲いてくれるのが魅力です。 夏の暑さや乾燥にも強いので、手間をかけずに花を楽しみたい方にはぴったり。 ほったらかしでも平気なほどのたくましさです。

 植え付けの時期は春か秋。 地植えにすると根をしっかり張り、大株に育ちます。 大きくしたくない場合は、矮性(わいせい)品種(草丈の低い品種)を選ぶのが良いです。 鉢植えでも育てられますが、風で倒れやすいので、あまりおすすめはしません。 地植えで伸び伸びと育てるのに向いています。

 日当たりと風通しの良い場所を好みます。 半日陰でも育ちますが、花つきを良くしたいなら、できるだけ日の当たる場所を選びましょう。

 土は特別なものを用意しなくても、市販の培養土で十分育ちます。 地植えなら土づくりをしっかりしていなくても育ちます。 水やりは、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと。 地植えでは、根づいてしまえば水やりはせず、雨まかせで大丈夫です。 乾燥にも強いので、夏場でもそれほど心配はいりません。

 こまめな花がら摘みをしなくても、自然に次々と花が咲いていきます。 ただ、株の形が乱れてきたら、切り戻しをしてあげるとすっきりと整い、再び花が咲きやすくなります。

 ガウラは一度植えると毎年咲いてくれる多年草です。 秋の静かな庭に、ガウラの姿があると、それだけでちょっとした癒やしの景色になります。 ナチュラルガーデンの定番として、ぜひ植えてみてくださいね。(グリーンアドバイザー・みゆき)


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