准組モニター JA理解深める

日本農業新聞 2025/08/28 ワイド2信越 010頁 1349字】
・精米施設見学 農業体験も 新潟・JAみなみ魚沼

 【新潟・みなみ魚沼】JAみなみ魚沼は、2025年度も准組合員モニター制度を取り入れ、8人の准組合員をモニターに任命した。准組合員の意思反映や、JAの事業利用促進による組織基盤の強化が目的。 8月上旬までに2回のモニター会議を開いた。 参加者同士の世代を超えた交流と、さまざまな体験を通じて食や農業、JA事業活動への理解を深めた。

 初回はJAみなみ魚沼本店で7月に開き、各モニターに委嘱状を交付した。 その後、モニターは車両センターや精米施設を視察見学し、担当職員から説明を聞いてJA事業への理解を深めた。

 精米施設では、精米管理課の原澤学課長が説明を担当した。 施設は、精米の危害分析重要管理点(HACCP)認証を受けていることを紹介。 米の品質を維持したまま出荷するための仕組みも解説した。 モニターは熱心に聞きながら見学した。

 2回目は8月上旬に開いた。 初の試みとして、JAのフレッシュミズや、あぐりスクールと合同で「新潟市アグリパーク」での体験学習をした。

 新潟市アグリパークでは、搾乳と夏野菜の収穫を体験。 初めての搾乳に、最初は緊張していた参加者も、うまくできると満足げな笑顔を見せた。

 ピザ作りもした。 米粉を使用した生地に、圃場(ほじょう)で取れた野菜を載せたピザを石窯で焼き、大人も子どもも笑顔で舌鼓を打った。

 参加者は「牛乳は本来、子牛のためのものであり、人が分けてもらっている。 食の大切さや農業について改めて深く考えさせられた」と話した。

 モニター会議について、JA総務企画部の村山勇部長は「准組合員から直接意見や要望を聞ける機会は貴重。 モニターには、気軽に声を上げてほしい」と話した。

 モニターの委嘱期間は25年7月から26年2月末まで。 期間中全5回の会議を通して上がった意見や要望は、JA全体で共有し、次年度以降の事業や活動に反映する計画だ。


・応募増え50人 3回分け懇談 JA新潟かがやき

 【新潟かがやき】JA新潟かがやきは、2025年度准組合員モニターの第1回懇談会を新潟市西区で7月に開いた。43人が参加。 JAは、准組合員の声をJAの組織・事業運営に反映していく考えだ。

 同JAでは、22年に准組合員数が正組合員数を上回った。 今後も准組合員比率が段階的に高まることが見込まれている。

 懇談会は、JAに対する准組合員の意識や評価の現状を確認するのが目的だ。 意見や要望を基に今後の対応策を検討し、事業活動の運営改善と組織基盤強化につなげる。

 モニターは4月にコミュニティー誌などで、既存の准組合員と准組合員加入予定者を対象に募集した。 25年は初めて准組合員世帯にコミュニティー誌をDM送付したことで、15人の予定を大幅に超える50人から応募があった。

 JAは全員をモニターとして委嘱し、2グループに分けて全3回懇談会を行うことにした。

 第1回懇談会は前半にオリエンテーションを行い、担当職員らがJAの概要や総合事業の重要性、准組合員の位置付けを説明。 モニター制度の目的や信用・共済・営農・経済の各事業についても解説した。

 後半はJAのスイカ選果場や、にいがた西支店、新通低温倉庫、ファーマーズ・マーケットなどを見学。 モニターは各施設の担当職員に質問するなど、熱心に見学していた。


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