フルハシEPOは名古屋市中川区に、木質資源リサイクル工場「名古屋CEセンター」を完成した。10月に稼働開始予定。 名古屋市および同市周辺地域から建築廃材やパレット、梱包材などの木くずを受け入れ、木質チップを年産3万―3万5000トンを計画する。 投資額は約9億8000万円。
同工場は敷地面積が約3306平方メートル、工場棟面積が約2102平方メートル。 2軸破砕機、磁石で金属を取り除く選別機、垂直コンベヤーなどで構成する木くずの破砕ラインを設けた。 生産した木質チップはバイオマス発電やボイラなどの燃料用途のほか、製紙原料向けなどに出荷する。
円安で輸入チップが高騰し、国内の木質チップは需要が増加傾向にある。 同社は2028年3月期までの中期経営計画で量的拡大を重要戦略として、中日本と東日本を中心に新工場の建設を推進している。(名古屋)