【島根・島根おおち】島根おおちぶどう部会は21日、邑南町農林水産物集出荷貯蔵施設でブドウ出荷式を行った。7戸の農家が、県が開発した赤色大粒オリジナル品種「神紅」を138ケース(約526キロ)出荷し、部会の検査員が県の出荷基準を基に品質、糖度を確認し、格付けした。 糖度検査では、基準の20を超える24・3と、酷暑ながら高品質の生産ができていることを確認した。
同部会は「神紅」を主力品種とし、14の組織・個人で昨年5月に設立。 約3・5ヘクタールで栽培する。 昨年は8組織・個人が約2・2トンを出荷。 今年は13組織・個人が5トンの出荷を目標としている。 三田誠会長は「ハウスの成園化が進み、出荷量が増えた。 産地化を目標に頑張っていこう」とあいさつした。 JAしまね島根おおち地区本部の服部幸信本部長は「栽培・販売の両面で皆さんが困ることのないようしっかりと支えていく」と話した。
出荷は、県内市場の他、関東・関西方面などに向け9月下旬まで続く。
・イチジク出番甘くおいしい 岡山県倉敷市玉島勇崎地区
【晴れ岡山】倉敷市玉島勇崎地区でイチジク「桝井ドーフィン」の出荷が順調に進んでいる。今季は雨が少ないため傷みも少なく、好天の影響で濃赤色の大ぶりなイチジクができている。
東元浜無花果(いちじく)出荷組合では8人が90アールで栽培する。 同品種は、程よい甘味とさっぱりとした風味が特徴。 組合員の中で検査員・作業員・会計員を選出し、出荷作業を行うなど、少数精鋭で協力して活動している。 出荷は9月上旬に最盛期を迎え、10月初旬まで続く。
同部会の野田勲組合長は「甘くておいしいイチジクを味わってほしい」とPRする。
・古江いちじく水管理に注意 広島市の出荷組合
【広島市】100年以上の歴史を誇る広島市西区古江・田方・高須地区の特産「古江いちじく」の共同出荷が始まった。初日の21日は、早朝5時30分から、古江いちじく共同出荷組合の2人の生産者が果実を持ち込み、広島市中央卸売市場でせりにかけられた。
同地区は、温暖で南向きの傾斜が多く、イチジクの栽培に適した地形。 品種は「蓬莱柿」で、「古江いちじく」は皮が薄く、皮ごと食べられるのが特徴だ。 2023年には、県産農林水産物などのブランド化や有利販売の実現を図り、生産者の所得向上を目指す「チア!ひろしま広島県産応援登録制度」に登録された。
生産者の鳥越博己さんは「猛暑と降雨が少ないのが影響して色づきが遅れている。 降雨に期待しつつ、水管理をしっかりしたい」と力を込めた。