NITE、家庭用PV事故防止へ注意勧告

化学工業日報 2025/09/01 5頁 449字】

 製品評価技術基盤機構(NITE)は29日、住宅用の太陽電池(PV)発電設備の電気事故について、注意喚起を発表した。事故の発生を未然に防止するため、前年同月との発電量の比較や定期点検などの重要性を強調した。

 9月の台風シーズンでは近年、暴風によるPVモジュールの飛散や破損が報告されている。 例えばNITEが受け付けた製品事故情報によると、2015年度から24年度までの10年間でPV発電設備の事故は260件発生。 このうち、飛来物の衝突などでPVモジュール表面の強化ガラスが損傷した結果、内部のPVセルが故障し、発火にいたったケースなどが存在するという。

 この対策としてNITEは「発電モニターの電力量をこまめにチェック」することの重要性を強調する。 前年同月の発電量と比較することで「事故の前触れを察知できる場合がある」としている。 また、定期点検を実施するほか、「基板や電子部品などの劣化から事故の発生率も高くなる」ことから、ユーザーに対しPVシステムを構成する各機器の製品寿命を把握することも呼びかけた。


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