豊田信用金庫は、9月1日から全職員約830人を対象に「ビジネスカジュアル」を導入した。同金庫は職員が働きやすい職場づくりやエンゲージメントの向上を目的に、これまで女性の制服廃止や男性の通年ノーネクタイなどを進めてきた。 Tシャツにジャケットをはおり、スニーカーで出勤した男性職員は「涼しくて動きやすい。 電車通勤なので歩きやすくてありがたい」と歓迎した。
同金庫は2021年に「画一的な組織風土や金融機関の固いイメージを改める」(同金庫人事部)ため、本部勤務の女性職員の制服を廃止した。 22年には男性職員の通年ノーネクタイを導入。 23年4月から営業店の女性職員の制服も廃止した。 男性のビジネスカジュアルは今年6月から本部で試行し今回、全営業店に対象を広げた。
服装には顧客から見て親しみやすく清潔感がある信金職員らしい服装であることなど一定の基準を設ける。 「状況に応じて、職員が自律的に考え判断してほしい。 エアコンの温度設定など環境対策にもつながれば」(同)としている。
(三河)