木曽路 しゃぶしゃぶ店150店へ 関西以西に照準、東北進出も視野

中部経済新聞 2025/09/02 総合 1面 1頁 718字】

 木曽路(本社名古屋市)は、主力のしゃぶしゃぶ・日本料理業態「木曽路」の店舗数を150店規模に増やす中長期構想を明らかにした。2025年7月末の木曽路業態の店舗数は126店で、現状より2割程度増やす。 空白地に出店するほか、既存エリアでも関東で店舗を拡大する。 空白地は関西以西をにらみ、東北進出も視野に入れる。 開発中の低投資型店舗を主体に出店を進める考えだ。 (近藤直樹)

 空白地で有望視するのは関西以西。 現在店舗がある岡山市から福岡市の間の倉敷市や広島市、山口市、北九州市などの主要都市を候補に出店を模索する。

 同社は26年3月期、3年ぶりに木曽路業態を出す計画。 1店舗を出店する予定で、関西以西などで物件調査を進めている。

 空白地では東北も候補とし、中長期的に仙台市などへの進出を念頭に置く。

 一方、既存エリアでは関東で店舗網を手厚くする。 インバウンド(訪日客)の増加に対応し、駅ビルや駅地下への出店を検討する。 地元・名古屋は既存店の活性化が基本線だが、物件次第で出店に踏み切る可能性もある。

 今後の店舗拡大をけん引するのは、開発中の低投資型店舗だ。 木曽路業態の標準タイプは150席程度だが、低投資型は100〜120席とややコンパクト。 建設費が高騰する中、標準タイプの拡大は難しい。 初期投資を抑えられる低投資型の店舗を、都心部や郊外で機動的に広げる方針だ。

 同社は関東、中部、関西を中心に、中国、九州で木曽路業態を展開。 6月に就任した中川晃成社長は「時代に見合った業態に進化させていく」とした上で、「全国で出店の可能性を見出していく。 店舗数は将来的に最大150店規模と考えている。 現行より30店ほど純増させるイメージで出店を進めていく」と話している。


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