【栃木・なすの】JAなすの肥育牛部会は8月下旬、東京都中央卸売市場食肉市場で10月17日に開かれる「第52回とちぎ和牛枝肉共励会」に向け、JA管内の農場で出品選考会を開いた。共励会はJA全農とちぎ、とちぎ農産物マーケティング協会が主催する。
選考会は県農業振興事務所とJA職員が体の締まりや肩の厚さ、背中とモモの張りなど外貌を重視し、瑕疵(かし)の有無など超音波診断装置で確認した。 詰まった体型の枝肉と構成比が期待できる15頭をそろえ、上位入賞獲得を狙う。
選考された大田原市の木下智昭さんは「快適に過ごせる環境づくりと徹底した飼養管理で、飼料は残さず平らげて食い止まりなく順調に育ってくれた。 出荷まであと1カ月弱、夏の残暑を乗り越えて無事出荷を迎え、最高位を獲得したい」と笑顔で話した。
選考責任者を務めるJA畜産課の芳賀幸人課長は「全体的に詰まった体型で、ロース芯面積の大きさと皮下脂肪の無駄がない牛を選考した。 牛肉は指名買いもあり、ファンがつきやすいので、価値や特徴を買参人へ伝え、リピーターを獲得したい」と力を込める。