2025年度第1回水道水質検査法検討会で、水中物質の新しい検査法が有識者から了承された。六価クロムについては、標準原液を三価クロムから生成できるようにする。 誘導結合プラズマ―質量分析装置(ICP―MS)による金属一斉分析は、金属に水銀が含まれていても可能にする。 PFOSとPFOAは標準液を冷凍して一定期間保存することなどを認める。
水道法に基づく水質検査は「公定検査法」で行うが、技術革新が速いため、新技術を積極的に採用する必要がある。 環境省は、過去に水道水質行政を所管していた厚生労働省を引き継ぎ、そのための検討会を年2回開催している。 知的財産保護の観点から会議は非公開だが、議事概要がこのほど公開された。
PFOSとPFOAについては、標準液の冷凍保存のほか、固相抽出によって検水を10 〜1000倍の範囲で濃縮することなどが了承された。 今回の意見を踏まえ、検査法に関する環境省告示が改正される。