鳥羽シーサイドホテル 追加料金なしプラン展開 アクティビティーなど込み 9月の平日限定

中部経済新聞 2025/09/02 岐阜・三重 7頁 791字】

 三重交通グループの鳥羽シーサイドホテル(本社鳥羽市安楽島町1084、村田陽子社長、電話0599・25・5151)は、宿泊費用に飲食代やアクティビティー料金などがあらかじめ含まれ、追加料金のかからない「オールインクルーシブ」型の宿泊プランの提供を始めた。平日限定で、9月のみの試験的な展開となる。 利用者の反響やスタッフの対応状況を見極めた上で、定番プランとしての展開を視野に入れる。

 同ホテルは部屋数206室、千人以上を収容できる県下最大級の宿泊施設。 鳥羽湾を望む絶景のロケーションが売りで、豊富な温泉施設、約50種類の料理が楽しめるディナーバイキング、シミュレーションゴルフなどのアクティビティーも充実している。

 9月の平日限定のオールインクルーシブプランは、料金が大人1人2万5千円(税・サービス料込み)で小学生以下は半額になる。 なお、通常プランも従来通り提供することで、利用者に選択肢を持たせる。

 通常プランでは追加料金がかかるが、オールインクルーシブプランでは追加料金不要の九つの特典を付けた。 (1)全室オーシャンビューでハイグレード仕様に属する汀館(みぎわかん)に宿泊(2)貸し切り家族風呂「五島の湯」の利用(3)夕食バイキングでは三重の地酒5銘柄(作や半蔵など)に加え、ご当地のソフトドリングなども楽しめる飲み放題サービス(4)ホテル特製ケーキなどの軽食などが楽しめるラウンジ利用(5)屋内のゴルフシミュレーター体験などのアクティビティー、といったものがいずれも無料となる。

 オールインクルーシブプランの展開は同ホテルでは初めて。 村田社長は「当ホテルのさまざまな魅力を多くのお客さまにぜひ体感してほしいと考えた」と話し、まずは試験的な実施を決めた。

 同ホテルではホテル稼働率の平準化を課題の一つに挙げており、集客増が期待できるオールインクルーシブプランによる効果も検証したい考えだ。


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