MASSホールディングス(HD、東京都渋谷区、増保利行社長)は、デル・テクノロジーズ(東京都千代田区)の協力を得て、画像処理半導体(GPU)を搭載したデルのサーバー「パワーエッジXE」を活用し、美容業界における顧客体験の向上や業務効率化を実現するAI(人工知能)基盤を構築した。
クラウド環境からオンプレミス(自社保有)への移行により、現場で生じるデータの即時処理とリアルタイムのデータ共有を実現。 クラウド利用時に比べてコストを約80%削減するとともに、AI生成画像の処理時間を2分から20秒(6分の1)に短縮した。
MASSHDは美容業界において、販売からeロジスティクス、電子商取引(EC)基盤まで幅広く事業を展開している。 AIを活用して、1万5000種類の最小在庫管理単位(SKU)の需要予測を含む主要な業務機能を効率化。 ピーク時には同社の物流施設で1日当たり最大1万件の注文、20万個の商品を処理している。
2025年秋にはAIベースの顧客ツールを提供する予定。 サロンの顧客が個別の画像シミュレーションを通じて、ヘアスタイルやカラーを視覚化できる没入感のある体験を提供する。