◇…「複数の技術を組み合わせた新しい製品開発に挑戦したい」と話すのは日清紡マイクロデバイスの吉岡圭一社長。1980年代、誰もが触れたことがある家庭用ゲーム機のCPUの設計からキャリアをスタートし、その後30年にわたり半導体の設計開発に携わってきた。 「半導体は変わり続ける。 変化を恐れず自分の得意分野を追求する姿勢は忘れたくない」。
◇…同社は、アナログ半導体の垂直統合型(IDM)のビジネスをグローバルに展開している。 「高度化する技術課題を企画・設計やウエハー製造(前工程)、組み立て加工(後工程)と分担することで対応できている」と話す。 半導体市場をけん引するAI(人工知能)関連については、「周辺に求められる光や音、電磁波などの分野で特徴を出していきたい」と意気込む。