【秋田しんせい】JA秋田しんせい管内で本年度、栽培管理支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」とDJI社製ドローンを連携させた可変追肥の実証が行われた。耕作面積が大規模化する中、作業効率の向上を目指し、二つの農事組合法人が実施。 ピンポイントで施肥することで稲の倒伏リスク低減や生育むらの解消が期待される。
農事組合法人小出ファーム(にかほ市)は7月、人工衛星からの位置情報を活用するRTK(リアルタイム・キネマティック)システムを用いたドローンによる可変追肥を行った。 事前に圃場(ほじょう)登録や可変施肥マップを作成したことで、10アール当たり1分程度で作業ができた。
同法人の佐々木鋼記理事は「追肥の適期を判断できるのが魅力。 施肥むらの解消による収量向上に期待したい」と話した。
農事組合法人赤田ファーム(由利本荘市)でも可変追肥を実施。 同法人の伊藤喜美雄代表理事は「作業の効率化につながっている。 省力化に努めたい」と手応えを語る。
JA農業経営支援室の佐々木敬太係長は「ドローンと連携しピンポイントで可変追肥ができれば、農家の収量向上の一助になる」と話した。
・生産者ら合同研修
【秋田しんせい】農事組合法人小出ファーム(にかほ市)は6月、ドローン可変追肥の勉強会を開いた。ドローン可変追肥を検討している生産者やJA全農あきた、JA秋田しんせいの担当者らが参加した。 合同での研修会は初の試み。
ヤンマーアグリジャパン東北支社の担当者らが講師を務め、ザルビオフィールドマネージャーとDJI社製ドローンとの連携方法を学んだ。